笠岡市 飛島(2022年3月)

・公園

飛島はこんな島

飛島は岡山県笠岡市にある島で笠岡諸島のひとつです。飛島はやぶつばきが有名で3月頃は椿ツアーが開催されます。

島をぐるっと回れるはちまき道は約4km。島民は100人くらいでお年寄りが多い地域です。自動販売機は州港にひとつあるだけ。島に商店、飲食店はありません。

飛島への行き方

「みなとこばなし」から旅客船に乗って飛島へ行きます。時刻表や運賃などは三洋汽船のHPでご確認ください。→三洋汽船HP

椿について

飛島の椿はやぶつばきで花が小さく自然に溶け込む椿でした。2022年3月はまだ蕾が多くあまり椿を見ることができませんでした。島民の話によると今年は全然咲いてないそうです。例年だともっとたくさん咲いているそうですよ。

6月は椿にチャドクガという毛虫がたくさんついていて、肌がかゆくなる事があります。(数年前に飛島に行った時にチャドクガにやられました)アームカバーでは毒針が貫通するようです。気をつけてくださいね!

飛島のやぶつばきの写真

州港からスタート

飛島には北浦港と州港とあります。観光客は州港がおすすめです。待合所がキレイでトイレ・自動販売機があります。観光案内の看板もあるので初めて飛島に上陸する方は安心だと思います。

洲港と船の待合所の写真
飛島の案内看板

ヘリポート

州港のとなりにヘリポートがあります。ここでは記念写真をとるのがおすすめです。

ヘリポートの写真

飛島研修所(旧飛島中学校)

一般向けではなく教育関係の人のみ利用できる施設だそうです。今回は荷物が多かったので施設の方とお話をして端の方に置かせてもらいました。

奥に見えるのが飛島研究所(旧飛島中学校)

飛島文化伝承室(旧飛島中学校内)

旧飛島小学校の教室を利用した展示室です。土器や漁業の道具、民俗資料などが展示されています。

要予約 0865−68−2414(飛島公民館)

 

うどん工房

飛島では昔からうどんやそばを作る習慣があったそうです。こちらの施設ではうどん作り体験ができます。

要予約 0865-68-2529

大飛島州の南遺跡(市指定史跡)

古代に海上交通の安全を祈願した祭祀遺跡と考えられています。出土品のうち、祭祀にかかわる308点が国の重要文化財にしていされています。

この遺跡は校庭に鉄棒を設置しようと児童と先生が地面を掘っていたところ偶然発見された遺跡だそうです。

→出土品は笠岡市立郷土博物館にも展示されています。

南遺跡の写真
南遺跡の説明看板

大飛島の砂州(おおびしまのさす)

州港の横にある砂浜はかつて対岸の小飛島に向かって細長く突き出していたそうです。このような砂浜の事を地元では「砂州」(さす)と呼んでいる。現在、潮の流れが変わった為なかなか見ることができないそうです。時々、砂州っぽくなることがあるそうなので、見ることができたらラッキーです。

大歳神社(おおとしじんじゃ)

荒神社 御祭神:大歳神

場所:笠岡市飛島5770

この日はちょうど3月3日だったのでお参りに来た地元の方と少し話をすることができました。あいさつをすると「どこの系統の孫か思ったわぁ。そうか。観光か〜」と気さくな感じでした。地元の方は両脇にある狛犬を丁寧になでて進み、手洗い場で手を清め、本殿へと進んでいきました。

本殿には灯りがついていて、地元の方から甘酒の接待を受けました。「今日は女の子の日じゃけー」と言われ、久々の女子扱いに喜び、少し拝んでかえりました。

大歳神社の由緒
大歳神社参道
大歳神社手前にある稲荷神社
大歳神社
ひな祭りなのでお経をあげている
甘酒の接待

大浦の砂浜

とっても穏やかなビーチです。海の透明度が信じられないくらい澄んでいて、3月ですが泳ぎたいくらいの気持ちになりました。昔はここも港だったのかなーといった感じです。

大浦海岸
大浦辺りの景色

北浦港

北浦港へと続く道は椿がたくさんありました。海と椿が一緒の写真が撮れました。港には待合所らしき建物がありましたがドアが錆びて開きませんでした。

北浦港への道
北浦港

希少植物園(北浦港付近)

数年前まで荒れた植物園の中に珍しい多肉植物がいくつか見えたのですが、今はキレイに片付けられ何もありませんでした。

希少植物園のなごり

尻替

急に尻替の看板があったので行ってみました。この辺りは、立派な和風の豪邸が立ち並んでいました。防波堤の内側はとても穏やかな海ですが、防波堤の外は白波が立つほど結構荒れていました。同じ島なのに浜によって波の表情が違うのはなかなか面白いです。

民家の辺りは詳しく歩いていませんが、レトロな街並みが広がっていました。

尻替地区
はちまき道路沿いにある尻替の看板

↑この看板あたりから写真を撮るとレトロな景観が撮れると案内看板に書いてありました。

金魚椿

葉っぱが金魚の形をした金魚椿という植物があります。名前は金魚椿ですが、これは椿ではないと島民に聞きました。とっても分かりにくいです!金魚椿という看板はありません。「やぶつばき」の看板の斜め上の辺りを探すと、たまーに金魚っぽい葉っぱがあります。椿ツアーだとガイドさんが教えてくれるそうですよ。個人で飛島に遊びに行かれる方は下の写真を参考に探してみてください。

金魚椿の葉
金魚椿のある辺りの写真

↑この「やぶつばき」と書いた看板の上あたりの葉っぱを探してみて下さい。

謎の空き地

はちまき道路を歩いていると、桜の木がたくさん植えられた空き地がありました。とくに観光案内はありませんが、とても見晴らしが良い場所です。まだ桜は咲いていませんが、ずっと海を眺めていたい場所です。同じ船できた観光客の方はここで持参したお昼ご飯を食べていました。

沖浦辺りにある広場

すこし突き出たこの広場は周りに海が見えとても居心地のいい広場でした。お弁当を食べるのにぴったりですよ!

沖浦地区

ここの海岸沿いには漁師さんらしき人が数人いました。一人の漁師さんと話をしているとどうやら私の住んでいる地区に息子さんがいるそうでした。笠岡は狭いですね〜と話が盛り上がりました。

この漁師さんに限らず島民は観光客にとても親切な印象です。

沖浦あたりの梅
沖浦海岸

佐場ビーチ

以前、観光課の若い子が「佐場ビーチ行ってきました!」と言っていたので気になってスポットです。佐場の石碑とNTTの建物が目印の所を降りていくと佐場ビーチがあります。道のりは急斜面で、足の親指が痛くなるような道のりでした。その急斜面にノスタルジックな住宅が建ち並び、その間からキレイな海が見える絶好のロケーションでした。佐場ビーチにつくと大浦や沖浦で見た海とはまるで違う表情で海が荒れていました。波が海岸を打ちつけ、潮しぶきが飛んでくるほどでした。

行きはあっという間にビーチでしたが、帰りは山登りのような道のりでした。ゼーゼーいいながらはちまき道路に戻りました。

佐場ビーチへの入口
佐場地区の景観
佐場ビーチ

恋人岬

愛を誓えそうな素敵な鐘があります。恋人岬の看板はハートのレンガに囲まれてとってもロマンチックです。天気が良ければ青い海と一緒に鐘をならす姿が撮れます。

恋人岬

飛島西国三十三観音札所

札所の案内看板

今回見つけた札所はこちら↓

大歳神社付近
尻替地区付近
金魚椿付近

↑こんな所に体重計がある!!っておもったら水道メーターでした(;’∀’)

椿公園

港の看板にはこの辺りに椿公園があると書いてあったのですが、見当たりませんでした。

お昼ご飯

はちまき道路を一周して州港に戻ってきました。お昼は運が良ければ砂州が見られるかもしれないスポットで食べました。この日は、あいにく砂州は見えませんでした。お昼はパンと具を持ってきてサンドイッチにしました。浜に丸太や椅子が転がっていたので、ちょっとお借りしました。

最初は我慢してたんですが、この浜はすごい風が強くてゆっくりご飯が食べられないので待合のベンチに移動しました。ここは浜から数メートルなのに穏やかな風が吹いていてゆっくりご飯がたべられました。船が来るまでこのベンチで相方とお茶を飲んで楽しく過ごしました。

石碑

地区ごとに石碑があり、有難い言葉が刻まれています。今回は3つしか見つけられませんでした。

沖浦地区石碑

「何事も話し合いで」

佐場地区石碑

「忍耐のある人」

正床地区石碑

「みんなで助け合う」

まとめ

島民は観光客に親切で居心地の良い時間を過ごすことができました。飛島にはたくさんビーチがあり各々のビーチで波の表情が違うのも魅力的です。西国三十三観音をまわったり、石碑をひとつひとつ探すのも面白いと思います。島ゆったりした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか

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